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TIPS

第二の脳と言われる腸が健康を左右する!?

2017/3/15 (Wed)

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脳の司令なしに働ける第二の脳「腸」

腸内フローラという言葉をよく耳にするようになりました。

腸内には3万種、1千兆個もの細菌がいると言われていますが、それらの細菌は種類ごとにまとまって腸の壁面に住んでおり、顕微鏡で腸の中を覗くと「フローラ=花畑」のように見えることから、腸内フローラと呼ばれるようになったのです。
腸内細菌を大きく分けると、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、残りの7割が日和見菌で、そこからさらに細分化され、3万種にも上ると言われています。

人は脳の司令によって動いているので、腸も脳に支配されていると思われがちですが、実は、腸は脳の司令なしに働くことができ、どちらかというと腸が脳を支配していると言えます。だから、腸は第二の脳と呼ばれているのです。

歩くことで自律神経のバランスを整えれば
腸内環境も良好に

腸内細菌のバランスが悪くなると便秘になる、免疫力が低下する、脳内ホルモンのバランスが崩れるといったことが起こる可能性があります。
腸は最大の免疫器官とも言われていて、体内の免疫システムの大半が腸に由来しているので、腸内環境が悪くなると身体全体の免疫力も低下します。
免疫力が落ちると、風邪を引きやすくなるなど病気にかかるリスクが上がる、つまり、腸内環境を整えることが健康を維持するためにはとても大切なことなのです。

そして、腸の働きをコントロールしているのは自律神経です。
緊張やストレスのあるときに優位になる交感神経と、リラックスしたときに優位になる副交感神経のふたつが自律神経のバランスに関わっていますが、このバランスが乱れると、腸の働きも悪くなります。

自律神経のバランスを整えるには、規則正しい生活を送ることが大切ですが、歩くことも効果的。
歩くことで自律神経のバランスが整い、腸の働きがよくなり、腸内環境も良好になる。そして、腸内環境がよくなれば、健康につながるといったいい循環が生まれるのです。

第二の脳である腸の環境を整えるためにも、積極的にウォーキングを取り入れましょう。

今回のポイント

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  • 腸内環境が悪いと免疫力が低下。
  • 腸の働きをコントロールしているのは自律神経。
  • 自律神経のバランスを整えるには歩くことが効果的。

監修:長尾和宏
医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長、医学博士、日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定医、日本在宅医学会専門医。1984年に東京医科大学卒業後、大阪大学第二内科に入局。1995年に長尾クリニックを開業。東京医科大学客員教授。『病気の9割は歩くだけで治る!』(山と渓谷社)など著書多数。